雑記

収録後日談

2018.02.14

さて、先日のブログでも書いていましたTV放送の件。

実はバラエティ番組の1コーナーで、どんな編集をされているやら内容も放送されるまでわからずでドキドキものだったのであまり大きくは告知していませんでした。にも関わらず、後日見たよ!と色々な方々からお言葉をいただき、やや恐縮気味です。

収録は昨年末で、前撮りとタレントさんが来られる日と合わせて2日間の収録でした。「建築家の自邸」などというと普段からオシャレに暮らしているなどと思われがちなのですが、実際はそんなこともなく、時々こうやって取材めいたものや来客があるとその都度掃除をする、というようなていたらくです。

とまぁ冒頭から自らの暮らしぶりの恥部をさらすような発言をしてしまいましたが、ここだけの話、みなさんが想像するような暮らしぶりをしている建築家を僕は知りません(笑)。クライアントの方がよっぽどオシャレに建物を使いこなしてくれていたりします。そんなわけで昨年末は世間的な大掃除の時期を少し前倒しにして我が家は大掃除だったのでした。

 

収録は1日目は建物だけ。建物はもちろん、収納の内部やら引き出しの内部なども色々と撮っていました。基本的にどこをどう撮るかはディレクターにおまかせなので、その撮影光景を傍観していたのですが、いわゆる建築写真などのスチール撮りとは全く違うものだなと実感しました。

TV撮影は過去にも他の作品で経験はあるのですが、同じ動画でもハンディのカメラとベーカムのようなカメラではパンやティルトの動かし方など、やはり出来た映像をみると違うような気がします。気のせいかも知れませんが…。

2日目はタレントさん(シャンプーハットのおふたり)が来られたのですが、事前の顔合わせやリハーサルなどはなく、放送通りにインターホンを押してもらっての初顔合わせでした。もちろん事前にスタッフの方々とは撮影の順序や話す内容など打ち合わせをしていますが、インターホンから撮影が始まるとノーカットで一気に全てでした。途中話すべきポイントなどを忘れるとディレクターさんがカンペを出してくれたり、てつじさんがうまく話を導いてくれたり、こいちゃんお得意の下ネタが飛び交ったり(結局ほとんどカットされていましたが)、とまぁなんだかんだ笑い通しの撮影でした。

 

建築を紹介するTV番組というと色々ありますが、ちょっとイジワルな言い方をするとその多くが良くも悪くもステキに見えるように演出されていると思います。そういう意味でこのようなバラエティ番組で笑いを携えて紹介される(笑い者にされるという意味ではないので念のため)ということはとても新鮮で、なぜか敷居の高く思われがちな注文建築や建築家というものが、実はそうではないよということをとても素直に紹介してくれたと思いました。