雑記

恩師の最終講義

2018.04.06
もう先月のことになりますが、恩師である近藤光男先生の最終講義に行って来ました。
先月というと昨年度にもなるわけで、何を今更な感もありありですが、まぁお許しを。
午前中は子供の幼稚園の卒園式を済ませ、その足で徳島へ。
久しぶりに会う先生はそんなに歳を重ねたようには見えず、二十数年前のままだったことにまず驚愕。そしてその当時、先生は今の僕よりも若かったのだということを理解してさらに驚きました。元々老け顔だったのかも知れません。。あいや、もちろん見た目のことばかりだけではなく、そのキャリアの濃さにも驚かされたのですが。
実は僕は建築学科の出ではなく、土木一色の環境で学びました。先生からは交通量や地価の動向モデルなどを軸とした都市計画的主眼から街を見るという視点を学んだ記憶があります。
現在の僕は建築の、その中でもさらに個としての単位の小さな住宅設計を主とした生業をしていますが、特に最近はこのような土木的都市スケールの視点からも建築を、またその逆の視点を持って都市を捉えるようなことをしていきたいと意識するようになってきました。
かつて土木に身を置きながらも建築の世界に進んだ際に、大学で学んだことは自分のやりたいこととは正反対な気がしてどこか疎ましく感じていたこともありました。社会に出て建築学科出身の人たちとの交流も増えたりして、その部分をコンプレックスを抱いていたせいもあったのかと思います。
ですが、最近のそんな自分の意識の変化もあり、恩師退官のこの機会に改めて母校に足を運びたくなったわけです。
もうひとつ、大切な再会がありました。
ゼミに在籍していた際の先輩方との再会。徳島から関西に帰郷していることでただでさえ疎遠になりがちなのに加えて、建築へと進んだ僕は卒業後ほとんど先輩方と会うことはありませんでした。
そんな先輩たちに二十数年ぶりに再会し、まぁ当然みんないいおっさんになっているわけですが、時間の経過を感じさせることなく当時のままに接してくれたことが何より嬉しかったのです。ありきたりな表現ですが、そこだけ急にタイムスリップしたような、とはこういうことを言うのだなと実感しました。
また、土木と建築を股にかけて活躍している先輩との、琴線に触れる出会いもとても有意義でした。
残念ながらスケジュールの都合でゆっくり時間を過ごすということはできず日帰りだったのですが、それでもとても良い時間を過ごすことが出来た徳島小旅行となりました。